2026.10.08スターの日常(ブログ)
約20年前の経験から始まった、新しいものづくり
私は25歳のとき、脳出血を発症し、半身不随となりました。
突然、それまで当たり前にできていたことができなくなり、
入院生活とリハビリが始まりました。
幸いにもリハビリを続けたことで、日常生活には大きな問題がないところまで回復することができました。
入院中、リハビリ室ではさまざまな方を目にしました。
基本的には高齢の方が多かったのですが、思うように体が動かないことへの苛立ちから、
リハビリの先生にきつく当たってしまう方や、ネガティブな言葉を口にして、
なかなかリハビリに取り組めない方もいました。
自分自身も同じように体が思うように動かない状況でしたので、
その気持ちは理解できます。
一方で、その光景を見ながら、リハビリを支える先生方や看護師の方々も大変だろうな、
と感じていました。
また、リハビリの先生は専門的な知識や技術を持つ仕事であると同時に、
人の体を支え、何度も動作を繰り返す、
かなり体力を必要とする仕事でもあります。
これも、自分が患者になったことで初めて気づいたことでした。

自宅でもリハビリを続けたい
退院後は、週に1回、30分程度の通院リハビリを続けました。
ただ、「少しでも今より良くなりたい」という気持ちがあり、
自宅でも自主的にリハビリをしていました。
そこで感じたのが、
「このやり方で本当に合っているのだろうか」
ということでした。
自分ではリハビリをしているつもりでも、
その動きが正しいのか、
効果的なのかは分かりません。
そこで、自宅で気軽に使えるリハビリ機器はないのかと探してみました。
ところが、
見つかるものは高額なものが多く、
個人が「家でも使ってみよう」と気軽に購入できるようなものではありませんでした。
もっと気軽に、自宅でリハビリに取り組めるものは作れないだろうか。
そんな思いを持つようになりました。
自分の経験と、自分の仕事を組み合わせたら
私の仕事は、電子機器を開発し、基板を作り、製品として形にすることです。
あるとき、自分が経験したことと、
これまで仕事で培ってきた技術を組み合わせれば、
何かできるのではないかと考えるようになりました。
自宅でも使いやすく、
できるだけ手の届きやすい価格で使えるもの。
そして、リハビリをする人だけでなく、
リハビリに携わる先生や看護師、
介護に携わる方々にとっても、
何か役に立つもの。
そんなものを、自分たちの技術で作れないだろうか。
これが、今回の製品づくりの原点です。
思い立ってから、約20年
とはいえ、
思いついてすぐに製品にできたわけではありません。
日々の仕事を続ける中で時間は過ぎ、
気がつけば、
最初に思い立ってから約20年が経っていました。
そして今回、
ようやく長い間頭の中にあったものを、
一つの形にすることができました。
これが本当に必要とされる製品なのか。
この時点では、まだ分かりませんでした。
それでも、「こんなものがあればいいのに」と自分自身が感じたものを、自分たちの技術で実際に形にできた。
まずはそこまで来られたことが、
大きな一歩でした。
一歩どころか、
思い立ってから約20年。
私にとっては、かなり大きな前進です。

ただ、
製品を形にしてみると、今度は一つの疑問が出てきました。
「自分が欲しかったものと、実際のリハビリの現場で求められているものは、本当に同じなのだろうか?」
そこで、実際にリハビリに携わっている方々に、
作ったものを見てもらうことにしました。
そして、そこで聞いた話から、
私自身のこの製品に対する考え方も少し変わることになりました。
この記事を企画・執筆した人

スター電子株式会社
この記事は、スター電子株式会社が企画・執筆しています。当社の受託開発・受託製造・自社製品などの実績やお知らせ・関連コラムをご紹介しています。











