2026.10.05技術情報
部品選定で製品寿命は変わる?~量産を見据えた電子部品選びのポイント~
電子機器の設計では、性能や価格を重視して部品を選ぶことが多いですが、
量産を続けるためには「将来も入手できる部品かどうか」も重要なポイントになります。
実際に、発売から数年後に電子部品が生産中止(ディスコン)となり、
製品を継続して製造できなくなるケースは少なくありません。
そのため、量産を見据えた設計では、部品選定も製品づくりの重要な工程になります。
今回は、部品選定で押さえておきたいポイントをご紹介します。
| 目次 |
| 1. 性能だけで部品を選ぶと後で困ることがある 2. 生産中止(ディスコン)は珍しいことではない 3. 代替品が見つかっても、そのまま使えるとは限らない 4. 設計と部品調達を一括で対応できるメリット 5. 一括管理だからこそ長期的なサポートができる 6. まとめ |
1.性能だけで部品を選ぶと後で困ることがある
電子部品は、性能や価格だけで選べばよいわけではありません。
例えば、
● 生産中止が予定されている部品
● 納期が長い部品
● 特定メーカーしか製造していない部品
● 入手が不安定な部品
を採用すると、量産開始後に調達できなくなる可能性があります。
設計時には問題がなくても、数年後に部品が入手できなくなり、
製品の継続生産が難しくなることもあります。
2.生産中止(ディスコン)は珍しいことではない

電子部品の世界では、生産中止は特別なことではありません。
半導体やコネクタ、電子部品は日々新しい製品へ置き換わっており、長年販売される製品でも部品が変更されることがあります。
そのため、
「一度設計したら終わり」
ではなく、
「将来も継続して製造できるか」
という視点で部品を選ぶことが重要です。
3.代替品が見つかっても、そのまま使えるとは限らない
生産中止になった場合でも、代替品が見つかるケースはあります。
しかし、
● サイズが少し違う
● ピン配列が異なる
● 電気的特性が変わる
など、完全に同じ部品とは限りません。
そのため、代替品が見つかっても、基板設計や回路設計の変更が必要になることがあります。
「代替品があるから安心」とは言い切れないのです。
4.設計と部品調達を一括で対応できるメリット
スター電子では、電子回路設計だけでなく、部品調達も自社で行っています。
そのため、部品の生産中止や納期変更などの情報を早い段階で把握し、必要に応じて代替品を検討することができます。

さらに、万が一、代替品がそのまま使用できない場合でも、
● 回路設計
● 基板設計
● 部品変更
● 評価・検証
まで一貫して対応することが可能です。
設計会社と調達会社が別々の場合は、それぞれとの調整が必要になりますが、一括対応であれば窓口を一本化でき、対応もスムーズです。
5.一括管理だからこそ長期的なサポートができる
製品は開発して終わりではありません。
量産が始まった後も、
● 部品の生産中止
● 部品価格の変動
● コストダウンの検討
など、さまざまな対応が必要になります。
設計と部品調達を一括で管理している会社であれば、こうした変化にも柔軟に対応しやすく、製品を長く安定して供給できる体制を構築できます。
スター電子では、開発から量産、その後の部品変更や設計変更まで含め、長期的な視点でサポートしています。
6. まとめ
部品選定は、性能や価格だけで決めるものではありません。
量産を続けるためには、
● 部品の供給状況
● 生産中止のリスク
● 代替品の有無
● 将来の設計変更への対応
まで考慮することが重要です。
設計と部品調達を一括で対応できる体制があれば、部品の生産中止にも柔軟に対応でき、
製品を長期間安定して供給しやすくなります。
よくあるご質問(Q&A)
Q1:部品が生産中止になった場合は、必ず設計変更が必要ですか?
A:必ずしも必要ではありません。
互換性のある代替品が見つかれば、そのまま置き換えられる場合もあります。ただし、サイズや電気的特性が異なる場合は、回路や基板の設計変更が必要になることがあります。
Q2:設計会社と部品調達会社が別でも問題ありませんか?
A :対応できますが、一括対応できる会社の方が管理しやすい場合があります。
設計と調達を別々に依頼すると、部品変更時の調整や責任範囲の確認に時間がかかることがあります。一方、一括対応であれば、代替品の選定から必要に応じた設計変更までスムーズに進めることができます。
この記事を企画・執筆した人

スター電子株式会社
この記事は、スター電子株式会社が企画・執筆しています。当社の受託開発・受託製造・自社製品などの実績やお知らせ・関連コラムをご紹介しています。











