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2025.05.19技術情報

基板開発を外注するなら? プリント基板受託開発の基礎とメリット

目次
   1. プリント基板の受託開発とは?
   2. 受託開発のメリット
   3. 依頼時の重要ポイント
   4. まとめ

1. プリント基板の受託開発とは?

基板の受託開発とは、電子機器の要となるプリント基板(PCB)の回路設計、レイアウト設計、
試作、評価、量産までを外部の専門企業に委託することを指します。
基板は電子回路のインターフェースとして機能し、信号の整合性、電源供給の最適化、ノイズ対策
など、電子機器の性能に直結する重要な要素です。

2. 受託開発のメリット

(1) 高度な設計技術の活用

基板設計では、回路図の作成だけでなく、部品配置、配線長の最適化、高周波特性や熱設計、EMC対策など、多くの専門技術が求められます。経験豊富な企業に依頼することで、これらの要素を考慮した最適な設計が可能になります。

(2) 設計・試作・量産のスムーズな連携

設計から試作、評価、量産までを一貫して対応できる企業に依頼すると、設計段階での量産性を考慮した設計が可能になります。これにより、試作後の修正回数を減らし、製品開発のスピードを向上させることができます。

(3) コスト削減と最適な部品選定

● 製造コストを考慮した部品選定や、
  代替品の提案が可能。

● 配線層数の最適化や、基板サイズの
  調整によるコストダウン。

● 歩留まり向上を目的としたDFM
 (Design for Manufacturability)の考慮。

(4) 品質と信頼性の向上

  • 高速信号伝送におけるSI(シグナルインテグリティ)解析や、PI(パワーインテグリティ)解析を実施。
  • EMI対策を考慮したグランドパターン設計や、適切なシールド技術の導入。
  • 試作段階でのデバッグ支援や、量産時の検査体制の構築。

(5) 認証取得のサポート

基板の開発では、EMC試験や耐環境試験など、各種規格に適合する必要があります。受託開発企業なら、設計段階から規格適合を意識したアプローチが可能です。

3. 依頼時の重要ポイント

仕様の明確化動作周波数、信号速度、電源要件、環境条件などを具体的に定義。
設計ツールの確認使用するEDAツール(Altium、KiCad、Cadence Allegroなど)を
事前に確認。
実績のある企業の選定高速信号、高電圧設計、フレキシブル基板など、専門分野の実績
をチェック。
試作・量産の流れを確認試作から量産までのプロセスがスムーズかどうかを事前に把握。
品質保証体制の確認検査方法(フライングプローブ、ICT、X線検査など)や品質基準を
確認。

4. まとめ

基板の受託開発を活用することで、最新の技術を取り入れた高品質な製品開発が可能になります。
設計・製造を一貫して対応できるパートナーを選定し、最適な基板設計を実現しましょう。

この記事を企画・執筆した人

スター電子株式会社

スター電子株式会社

この記事は、スター電子株式会社が企画・執筆しています。当社の受託開発・受託製造・自社製品などの実績やお知らせ・関連コラムをご紹介しています。

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