2025.07.14技術情報
組み込みシステム開発を依頼したいがどう伝えたらよいかわからない。そんな時は・・。
前回の記事「組み込みシステム開発を依頼する時の流れ」では、ある程度技術や開発の知識がある方向けに、開発の進め方や注意点をご紹介しました。
今回は、その前段階として「組み込みシステムを開発したいが、何をどう伝えてよいかわからない」という方、つまり開発依頼が初めての方や、他業種・異分野から組み込みシステム開発を検討している方向けの記事です。
専門用語にとらわれずに、自分の考えや希望をどう伝えればいいかを解説します。
目次 |
1. 伝え方に完璧を求めなくていい 2. ざっくりしたイメージでもOK 3. 私たちの役割:ヒアリングで仕様を固めます 4. 依頼の前に準備しておくと良いこと 5. まとめ |
1. 伝え方に完璧を求めなくていい
まずお伝えしたいのは、最初から完璧な仕様書を作る必要はないということです。
特に組み込みシステムでは、開発の経験がない依頼者にとって
「何をどう伝えればよいのか」が分からないのは当然です。
2. ざっくりしたイメージでもOK
以下のような情報が一つでもあれば、十分な出発点になります
• どんな動きをさせたいのか(例:センサーの値に応じてモーターを動かしたい)
• どんな入力・出力があるか(例:ボタン、LED、ディスプレイなど)
• どこで使うのか(屋内か屋外か、温度範囲など)
• 現在あるもの(資料・回路図・手書きメモ・過去の装置など)
3. 私たちの役割:ヒアリングで仕様を固めます
スター電子では、「仕様書が無い/不完全」でも問題ありません。
ヒアリングを通じて、以下のような内容を一緒に整理・構築していきます
• 制御の流れや動作パターンの整理
• 使用環境や安全要件の確認
• 電気的仕様やI/O要件の明確化
• 必要なマイコン・周辺回路の選定
お客様の「こんなことがしたい」「こんな課題を解決したい」といった想いを、
私たちが技術仕様に落とし込んでいきます。
4. 依頼の前に準備しておくと良いこと
• 使いたい機器の写真やカタログ
• 手書きでも構わないブロック図や接続イメージ
• 実現したいことを箇条書きにしたメモ
• 予算や納期の希望(ざっくりでOK)

5. まとめ
組み込みシステム開発は専門性が高いため、技術的な言葉にとらわれすぎず
「使う立場からの要望」を率直に伝えていただくのが一番です。
ヒアリングを通して仕様を明確にしていきますので、
「何をどう伝えればいいか分からない」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください。
この記事を企画・執筆した人

スター電子株式会社
この記事は、スター電子株式会社が企画・執筆しています。当社の受託開発・受託製造・自社製品などの実績やお知らせ・関連コラムをご紹介しています。