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2025.11.10技術情報

ハードウェアとソフトウェアを同じ会社に依頼するメリット

電子機器や組み込みシステムの開発では、ハードウェア(基板・回路設計など)とソフトウェア(制御・通信・UIなど)が密接に関係しています。
しかし、これらを別々の会社に依頼していると、開発の途中で「思っていた動作にならない」「責任の所在が不明確」などの問題が発生することも少なくありません。
ここでは、ハードとソフトを同じ会社に依頼することのメリットについて解説します。

目次
   1. 設計段階から整合性が取れる
   2. 開発スピードの向上
   3. 品質と信頼性の向上
   4. コスト面でのメリット
   5. トラブル対応・サポートがスムーズ
   6. まとめ

1. 設計段階から整合性が取れる

ハードとソフトを別々に開発すると、仕様の解釈や動作条件のズレが起こりやすくなります。
一社で開発を行う場合、回路設計・ファームウェア開発・筐体設計を並行して進められるため、以下のような効果が得られます。

● ハードとソフトの仕様整合が容易
● 不具合発生時の原因切り分けがスムーズ
● 部品選定と制御ロジックの最適化が同時に行える

結果として、トラブルの早期発見と修正コストの削減につながります。

2. 開発スピードの向上

複数社での開発は、やり取りや調整に時間がかかり、開発スケジュールに遅れが出やすくなります。
一貫して対応できる会社であれば、打ち合わせの回数を減らし、意思決定を迅速に行えます。

● 回路修正やファーム更新を即日反映可能
● 試作段階での調整時間を短縮
● スケジュール全体を最適化し、納期短縮が可能

3. 品質と信頼性の向上

ハードとソフトが同じ設計思想で開発されることで、全体としての品質が安定します。
たとえば、ノイズ耐性や通信安定性、起動時の動作など、両者の連携が重要な部分もトラブルが起こりにくくなります。

● EMC・ノイズ試験など、評価を含めた品質設計が可能
● 量産時の検査・ファーム書き込み工程まで一括対応
● 保守・改修時の再現性が高い

4. コスト面でのメリット

一社完結の開発体制は、単に設計費をまとめられるだけでなく、開発効率の向上による総コスト削減が期待できます。

● 設計変更時の追加費用が最小限で済む
● 試作や評価設備を共有できる
● 連携コスト(ミーティング・ドキュメント作成など)の削減

5. コスト面でのメリット

別会社で開発を行うと、不具合発生時に「ハードの問題かソフトの問題か」が明確にならず、対応が遅れるケースがあります。
同じ会社であれば、ワンストップで原因追及から対策まで完結します。

● 問い合わせ窓口が一本化される
● 問題解決までのリードタイムが短い
● 開発後のメンテナンスや機能追加も容易

6. まとめ

ハードウェアとソフトウェアを同じ会社に依頼することで、開発スピード・品質・コスト・サポートのすべてにおいて効率が向上します。
特に、試作から量産、保守までを一貫して対応できる開発体制を持つ企業なら、製品開発全体を最適化できる強みがあります。

開発の初期段階から一社完結で相談できる弊社のようなパートナーを選ぶことが、結果として確実で安定した製品づくりへの近道となります。

この記事を企画・執筆した人

スター電子株式会社

スター電子株式会社

この記事は、スター電子株式会社が企画・執筆しています。当社の受託開発・受託製造・自社製品などの実績やお知らせ・関連コラムをご紹介しています。

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