ハンダゴテは、電子部品を基板に取り付ける「ハンダ付け」作業に使用する加熱工具です。
電気回路をつくる上で、もっとも基本的かつ重要な道具のひとつです。

目次

1. ハンダゴテの役割 　　　2. ハンダゴテの種類 　　　3. ハンダゴテ選びのポイント 　　　4. 使用時の注意点 　　　5. まとめ

1. ハンダゴテの役割

ハンダゴテは、ハンダを溶かすために必要な熱を供給し、部品と基板を接合する作業を可能にします。ハンダゴテの先端（コテ先）は金属製で、通電によって加熱されます。

2. ハンダゴテの種類

種類	内容
(1) 一般的な電気式ハンダゴテ	▶   コンセントに接続し、内部のヒーターで熱を発生 ▶   家庭用や修理・教育用途で広く使用される
(2) 温度調整機能付きハンダゴテ	▶   温度を一定に保つことで、作業ミスや部品破損を防止 ▶   プロや開発現場での使用に適している
(3) セラミックヒーター式 　 ニクロムヒーター式	▶   セラミック式は立ち上がりが早く安定しており、現在主流 ▶   ニクロム式は安価だが温度制御には注意が必要

3. ハンダゴテ選びのポイント

• ●　用途に応じたワット数（一般用途：20W〜60W）
• ●　コテ先の形状（細かい作業なら細型、広範囲には平型）
• ●　グリップの持ちやすさや断熱性

4. 使用時の３つの注意点

• ●　作業中は高温になるため、やけどや火災に注意
• ●　使用後は専用スタンドで安全に冷ます
• ●　コテ先の酸化防止のため、定期的にクリーニングが必要

5. まとめ

ハンダゴテは、電子工作から専門的な電子機器の製造現場まで幅広く使用される重要な道具です。
正しい使い方とメンテナンスを理解することで、作業の品質と安全性を高めることができます。