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2025.07.28技術情報

【試作と量産について】組み込みシステム開発における重要なステップ

これまでの記事では、組み込みシステム開発全体の流れや依頼時のポイントについてご紹介してきました。今回は少し視点を絞って、試作と量産という2つの工程に焦点を当てたいと思います。

目次
   1. 試作と量産の違い場合
   2. 試作と量産を別々の会社に依頼する場合
   3. 試作と量産を同じ会社に依頼する場合
   4. まとめ:一貫対応がもたらす安心感

1. 試作と量産の違い

◆試作とは◆

製品開発の初期段階で小ロットまたは単品で製作する工程です。
主に以下の目的で行います。

● 機能や動作の確認
● ユーザビリティの検証
● 各部品や回路の相性確認

◆量産とは◆

試作で得た結果をもとに、量産性を考慮した設計にブラッシュアップし、
大量生産に適した形で製品を製造する工程です。

2. 試作と量産を別々の会社に依頼する場合

メリット 専門性の活用
試作を得意とする開発会社、量産を得意とする工場など、
それぞれに最適化された技術が使える。
選択肢の自由度
量産時に海外工場や低コストの拠点を選択できる。

デメリット 設計の引継ぎミスが発生しやすい
量産向けに再設計が必要になった場合、仕様や意図の伝達漏れがリスクになる。
責任の分散
不具合の際に原因の切り分けが難しく、対応が長引くことがある。
時間的ロス
データ形式や部品選定の違いから、手戻りが発生することも。




3. 試作と量産を同じ会社に依頼する場合

メリット スムーズな流れ
試作時から量産を見据えた設計が可能。手戻りや設計変更が最小限。
一貫した品質管理
部品管理や工程ノウハウが社内で共有されており、品質のばらつきが少ない。
トラブル対応が迅速
同じチームで対応するため、原因特定から対策までのスピードが早い。

デメリット 選択肢が限定される可能性
すべての工程において、最適な技術力やコスト条件が揃っていないことも。

4. まとめ:一貫対応がもたらす安心感

この記事を企画・執筆した人

スター電子株式会社

スター電子株式会社

この記事は、スター電子株式会社が企画・執筆しています。当社の受託開発・受託製造・自社製品などの実績やお知らせ・関連コラムをご紹介しています。

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