2025.06.23技術情報
OEM受託製造とは? 自社ブランド製品を効率よく実現する仕組み
OEM (Original Equipment Manufacturer)受託製造とは、他社ブランドの製品を設計・製造する形態のことです。依頼元は自社ブランド名で製品を販売し、製造そのものは専門のOEM企業が担います
目次 |
1. OEMの基本的な仕組み 2. OEMとODMの違い 3. OEMのメリット 4. OEMを依頼する際の注意点 5. まとめ |
1. OEMの基本的な仕組み
OEMでは、依頼元が製品の仕様や外観、機能などを決定し、それに基づいて製造を請け負う企業が、
設計・部品調達・組立・検査などを行います。
製造された製品は依頼元のブランドとして市場に出されます。
2. OEMとODMの違い
種類 | 内容 |
OEM (Original Equipment Manufacturer) | 仕様は依頼元が用意し、製造のみを委託 |
ODM (Original Design Manufacturer) | 設計から製造までを一括で委託 |
OEMは製品コンセプトを自社で管理したい企業に適しており、ODMは設計リソースが足りない場合に向いています。
3. OEMのメリット
項目 | メリット |
(1) 設備投資が不要 | 製造設備や人員を持たなくても、 自社ブランド製品の展開が可能です。 |
(2) 専門性の高い製造が可能 | 製造を専門とする企業に委託することで、 高品質かつ安定した製品供給が実現できます。 |
(3) 開発スピードの向上 | 依頼元はマーケティングや企画に集中でき、 開発期間の短縮につながります。 |

4. OEMを依頼する際の注意点
仕様書の明確化 | 製品仕様の不備はトラブルの原因になります。 |
品質管理体制の確認 | 製造工場の検査体制やトレーサビリティを確認。 |
長期的な供給能力 | 将来的な量産やバージョンアップにも対応できるか。 |
5. まとめ
OEM受託製造は、自社の企画力と製造パートナーの技術力を融合させる、現代のものづくりにおける有効な選択肢です。信頼できるパートナーと組むことで、高品質な製品を効率よく市場に投入することが可能になります。
この記事を企画・執筆した人

スター電子株式会社
この記事は、スター電子株式会社が企画・執筆しています。当社の受託開発・受託製造・自社製品などの実績やお知らせ・関連コラムをご紹介しています。