2026.02.16技術情報
仕様書がなくても受託開発できる理由― 開発初期によくある不安を解消します ―
受託開発を検討している企業様から、よくいただくのが
「仕様書が用意できていないのですが、相談できますか?」
というご質問です。
結論から言うと、仕様書がなくても受託開発は可能なケースが多くあります。
本記事では、その理由と、どのように開発を進めていくのかを解説します。
| 目次 |
| 1. 受託開発の初期段階では仕様が固まっていないことが多い 2. ヒアリングによって仕様を整理できるから 3. 開発会社側が仕様に落とし込む役割を担える 4. 試作を通じて仕様を固めることができる 5. 仕様書がなくても最低限必要な情報 6. 受託開発として相談するメリット 7. まとめ |
1.受託開発の初期段階では仕様が固まっていないことが多い
電子機器や制御装置の開発では、
企画段階・検討段階では次のような状態であることが珍しくありません。
● やりたいことは決まっているが、実現方法がわからない
● 機能の優先順位がまだ整理できていない
● ハードとソフトの分担が決まっていない
この段階で完成された仕様書を求める方が難しいのが実情です。
そのため、受託開発では「仕様書が最初から完璧にある」ことを前提にしない進め方が重要になります。
2.ヒアリングによって仕様を整理できるから
仕様書がなくても受託開発が可能な最大の理由は、
ヒアリングを通じて仕様を整理・具体化できるからです。
ヒアリングでは、次のような点を確認します。
● 何を実現したいのか(目的)
● どのような環境で使うのか
● 操作する人は誰か
● 現在の課題や困っている点
これらを整理していくことで、
「仕様書として何を書くべきか」が徐々に明確になっていきます。
▶︎ 仕様書の役割についてはこちら
3.開発会社側が仕様に落とし込む役割を担える
受託開発では、
仕様を文章や図面に落とし込むところまでを開発会社が担うケースも多くあります。
● 要件を整理し、仕様項目に分解
● ハードウェア仕様の整理
● ソフトウェア動作の定義
● 制約条件・前提条件の明確化
このように、
「お客様が考えている内容」を開発仕様として形にする役割も、受託開発の一部です。

4.試作を通じて仕様を固めることができる
仕様が完全に固まっていない場合でも、
試作を行いながら仕様を固めていくという進め方があります。
● まずは最低限の機能で試作
● 実機で確認しながら修正
● 問題点を洗い出して仕様を確定
この方法は、特に新規開発や前例の少ない装置で有効です。
最初から完璧な仕様を目指すよりも、
現物を見ながら判断できるというメリットがあります。
▶︎ 試作と量産についてはこちら
5.仕様書がなくても最低限必要な情報
仕様書がなくても開発は可能ですが、
次のような情報があると、よりスムーズに進めることができます。
● 装置や製品の用途
● 想定している機能(箇条書きでOK)
● 使用環境(温度・電源・設置場所など)
● 参考になる既存製品や資料
これらは正式な仕様書である必要はありません。
メモ書きや口頭説明からでも十分にスタートできます。
6.受託開発として相談するメリット
仕様書がない段階で受託開発として相談することで、
● 無理な仕様を早期に見直せる
● 実現可能な方法を提案してもらえる
● 開発全体の流れやコスト感が把握できる
といったメリットがあります。
「仕様が決まってから相談する」のではなく、
仕様を決めるために相談するという考え方も有効です。
▶︎ 受託開発とは何かについてはこちら
まとめ
仕様書がなくても受託開発が可能な理由は、
● 開発初期では仕様が固まっていないのが一般的
● ヒアリングを通じて仕様を整理できる
● 試作を通じて仕様を確定できる
といった、受託開発ならではの進め方があるためです。
「まだ仕様書を作れる段階ではない」
「何から決めればよいかわからない」
そのような場合でも、受託開発として相談することは可能です。
まずは現状やお考えをスター電子にお聞かせください。
この記事を企画・執筆した人

スター電子株式会社
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